どれだけ知っていますか?コーヒー豆の種類一覧

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コーヒーの産地は世界各地にありますが、国別の特長はご存知ですか?
中南米を中心に13か国についてご紹介します!

コーヒーの産地としてまっさきに思い浮かぶのはどの国でしょうか。
国よりも「ブルーマウンテン」や「キリマンジャロ」といった銘柄が先に浮かぶ方もいるかもしれませんね。
今日はそんなコーヒー豆の種類についてご紹介します。

インドネシア(マンデリン・トラジャジャワ・コピルアク)

インドネシアは、世界でも有数のコーヒー生産・輸出国です。
生産されるコーヒーの約8割は安価なロブスタ種ですが、「コピルアク」や「マンデリン」などのスペシャルティコーヒーも有名です。

インドネシアのコーヒー生産の大部分を占める州は、
ロブスタ種なら

  • スマトラ島の西岸に位置するブンクル州
  • 南スラウェシ州
  • スマトラ島の南端に位置するランプン州

アラビカ種なら

  • スマトラ島北端に位置するアチェ州
  • 北スマトラ州

です。

インドネシアのコーヒー農園は、90%以上が約1~2ヘクタールの比較的小さなプランテーションを所有する小規模農家です。

インドネシアのコーヒーは、複雑な風味で酸味が少なく、濃いことが特長ですが、これは主に「Giling Basah(ギリン・バサ)」と呼ばれるインドネシアに特有の、伝統的な加工方法に由来します。
一般的には湿式脱殻(wet hulling)として知られるこの方法は、コーヒーチェリーから果肉を取り除き、天日干しをしますが、まだ湿り気が残っている半乾燥状態で脱穀します。

マンデリン

スマトラ島北部に位置し、世界で最も深い湖の一つであるトバ湖周辺で栽培されているのが、マンデリンコーヒーです。
第二次世界大戦中、スマトラに駐留していた日本の軍人が、地元民にコーヒーの出所を聞いたと言われていますが、地元民は彼自身の出身について尋ねられていると誤解し、「マンデリン」と答えたのだとか。そして、その話が日本へ広がり、北スマトラで生産される酸味が少なく、コクのあるコーヒーの一般名が「マンデリン」になりました。

トラジャジャワ

インドネシアで栽培されているコーヒーの大部分は病気に強いロブスタ種ですが、ジャワ島やスラウェシ島(セレベス島)ではアラビカ種も栽培されています。
トラジャコーヒーは、比較的低めでありながらも活気のある酸味を持つ傾向がありますが、通常はマンデリンよりもやや酸味が少なく、ジャワアラビカよりもアーシー(大地の香り)です。

コピルアク

コピルアクは世界で最も高価なコーヒーです。高値で取引される主な要因は、その珍しい生産方法にあります。
コピルアクは、インドネシアに生息するパームシベットまたはジャコウネコと呼ばれる猫のような動物が消化したコーヒー豆から作られているのです。
ジャコウネコがコーヒーの実を食べると、消化管で外側の果実のほとんどが消化され、豆だけが排泄されます。コーヒー農家はそのコーヒー豆を集め、洗って天日干しで乾燥させます。
コピルアクの味は、ジャコウネコが食べるコーヒー豆の種類によって異なります。一般的には、通常のコーヒーよりもアーシーで滑らか、かつ苦味が少ないと言われています。

エチオピア/イエメン(モカ)

コーヒーの起源がエチオピアかイエメンかは、しばしば議論されるところです。
モカ港のイスラム教僧侶が登場する「アラビア説(またはイスラム教説)」と、ヤギ飼いのカルディが登場する「エチオピア説(キリスト教説)」がありますが、どちらもコーヒーの実を食べる動物を目にし、自分も真似して食べてみたところ元気になったという内容です。

エチオピア産のコーヒーもイエメン産のコーヒーも共に「モカ」と呼ばれるのは、輸出港の名前に因んでいるためです。

モカの中でもイエメンのバニーマタル地区で栽培されたコーヒー豆は「モカ・マタリ」と呼ばれ、高値で取引されています。

キューバ

キューバ共和国のサンティアーゴ・デ・クーバ州とグアンタナモ州にまたがるシエラ・マエストラ山脈には、植民地時代の大規模なコーヒー農園跡地があり、2000年に「キューバ南東部のコーヒー農園発祥地の景観」として世界遺産に登録されました。

キューバのコーヒーは、腐植質の豊かな深い土壌で、化学製品を使用せずに栽培されています。

キューバコーヒーは、一般的に非常に味の強いコーヒーで、アメリカ、特に多くのキューバ系アメリカ人住民がいるマイアミとその周辺地域で非常に人気があります。

グアテマラ

グアテマラには8つの代表的な産地がありますが、その中でも有名なアンティグアのコーヒーは、晴れが多く雨が少ない火山の斜面で栽培されています。

また、メキシコの国境に近いウェウェテナンゴ地区は、5000~6000フィートの高度があり、複雑でフルーティーなフレーバーのコーヒーを生み出しています。

アティトラン地区のコーヒーも火山灰土壌で栽培され、ナッツやチョコレートのようなフレーバーです。

その他に、グアテマラシティを取り囲むフライハーネス(Fraijanes)地区、熱帯雨林のコバン(Coban)地区、温かく湿度の高いサン・マルコス(San Marcos)地区、乾燥した火山地域であるニュー・オリエンテ(New Oriente)地区があります。

コスタリカ

コーヒーはコスタリカに1700年代後半にもたらされました。
コスタリカには8つの栽培地域があり、それぞれ標高が高く、火山性土壌と天候に恵まれています。
また、コスタリカでは、ウォッシュド、ナチュラル、ハニープロセスの3つの精製方法が用いられています。
 

  • ウォッシュド(水洗式):世界中で生産されるコーヒーの大部分を占める精製方法です。コーヒーチェリーの果肉は水と機械で強制的に取り除かれます。
  • ナチュラル(乾式):独特の風味と、ウォッシュドは大量の水を必要とし、コストがかかることから人気が高まっている精製方法です。
  • ハニープロセス:ウォッシュドとナチュラルの中間です。 果肉だけがコーヒー豆から取り除かれ、ぬるぬるとした粘液質(ミューレージ)部分は残したまま乾燥させます。

ウォッシュドで精製されたコーヒーは非常にクリーンでマイルドな味です。
ナチュラル製法のコーヒーには、ベリーやシトラス、ブドウなどのフルーツのフレーバーがあります。
ハニープロセスは酸味が少なく、他の方法で加工されたコーヒーよりもはるかに甘くなります。

コロンビア

最高のコロンビアコーヒーの一つは、「Medellin Supremo(メデリン・スプレモ))です。
ジャマイカのブルーマウンテンコーヒーにも匹敵すると言われますが、酸味はブルーマウンテンより高いコーヒーです。

主な生産地域は、メデリン(メデジン)、アルメニア、マニサレスで、これらのコーヒーはしばしば頭文字を取り「MAM」として一緒に販売されることがあります。

コロンビアのコーヒーは、滑らかで飲みやすいということで知られています。

ジャマイカ(ブルーマウンテン)

ジャマイカで生産されるコーヒーのほとんどが輸出用であり、その80%以上が日本で消費されています。

ブルーマウンテンコーヒーが作られるジャマイカのブルーマウンテン地区は、暖かくて湿気のある美しい土地で、アラビカ種の豆を栽培するのに最適です。

ブルーマウンテンと呼ぶには、ポートランド、セントアンドリュー、セントメアリーまたはセントトーマスの教区内で、3000~5500フィートの高地で栽培されていなければなりません。

1500~3000フィートの標高で栽培されたものは「ハイマウンテン」と呼ばれます。

タンザニア(キリマンジャロ)

タンザニアのキリマンジャロは世界最高級のグルメコーヒーです。
キリマンジャロコーヒーを見つけて購入すること自体は難しくありませんが、本当に美味しいキリマンジャロコーヒーを見つけることは比較的難しいと言えます。

標高5895mのキリマンジャロは、山脈には属さない独立峰としては世界で最も高い山です。
キリマンジャロ地方のコーヒー収穫期は10月から2月までで、約1万の人々が山の栽培斜面に住んでいます。

キリマンジャロコーヒーは酸味が強く、甘い香りですっきりとした味わいのコーヒーです。
隣国ケニアのコーヒーよりも少しだけマイルドであると言われます。

パプアニューギニア

パプアニューギニアは、ニューギニア島の東半分を占める島国です。
多くのコーヒー栽培国の場合と同様に、パプアニューギニアも高地で栽培されたコーヒーに人気があります。

様々な点でジャワやスラウェシ、スマトラのコーヒーと類似していますが、パプアニューギニアのコーヒーだけの特長もあります。
甘く、明るい酸味があり、香りは複雑で、わずかにリンゴワインのような味わいがあります。

パプアニューギニアの主要なコーヒー栽培地域は、島の中心部に位置する山脈から広がる高原です。
この高原地帯は、ゴロカとカイナントゥを中心とした東部山岳州と、ハーゲン山のある西部山岳州に分かれています。

ハワイ(コナ)

時々「ハワイアンコーヒー」という言葉をパッケージなどで見かけますが、すべてのハワイアンコーヒーが一級品というわけではありません。
マウイ島やカウアイ島を含むハワイのほとんどの島々は、コーヒー栽培には適していないのです。

南北コナ地区のフアラライ火山とマウナロア火山の斜面で栽培されたコーヒーのみを「コナコーヒー」と呼びます。
そして、コナコーヒーにはサイズ、形状、含水率、豆の欠陥の可能性などの基準に基づいたグレードがあります。
 

  • Extra fancy(エクストラファンシー)
  • Fancy(ファンシー)
  • No.1(ナンバー1)
  • Select(セレクト)
  • Prime(プライム)

エクストラファンシーが最高品質の豆ですが、これら5つのグレードのものはどれも高級豆と見なされます。
これ以下の等級の豆もありますが、「コナコーヒー」として販売することはできません。

ブラジル

ブラジルは世界のコーヒーの約3分の1を生産するコーヒー大国であり、アラビカ種とロブスタ種の両方を栽培しています。

良質なブラジルのコーヒーは、チョコレートやナッツのようなフレーバーで、酸味が少なく、スムーズな飲み口です。

「ブラジルサントス」はブラジルで最も有名なコーヒーですが、カルモ・デ・ミナスも優良産地として知られています。
カルモ・デ・ミナスはミナスジェライス州の南部に位置し、土壌は肥沃で、国の大半よりも標高が高い土地です。
この地域で生産されたコーヒーは、フルーツのような香りで、少し酸味があるかもしれません。

メキシコ

メキシコのコーヒーは軽いボディで酸味があり、価格も手頃なことからブレンドのベースとしてもよく使われます。

南部のチアパス州で栽培されるコーヒーは、ライト~ミディアムボディで、軽くて繊細な風味と豊かな酸味があります。
また、チアパス州のコーヒーで特に注目すべきは、グアテマラ国境付近の山岳地帯で育ったもので、近くの町の名前である「タパチュラ」という名前で売られることもあるようです。

ベラクルス州もコーヒーの産地として知られています。中でも、コアテペック地方で生産される「Altura Coatepec(アルトゥラ・コアテペック)」は、ナッツの香りと軽いボディに、チョコレートの風味も感じられる高級品です。

まとめ

このように、国によってコーヒー栽培の歴史や環境は異なり、味にも違いが生まれています。
また、これらの国々で栽培され、日本へ輸出される豆は「アラビカ種」か「ロブスタ種」ですが、コーヒーの木にはその他に「リベリカ種」という種類があり、アラビカ種・ロブスタ種・リベリカ種を「コーヒー三原種(または三大原種)」と呼びます。

主に西アフリカとマレーシアで栽培されているリベリカ種は、木も豆も非常に大きく育ちます。
味は、風味と香りが他のコーヒー品種に比べて劣ると言われることもあれば、スモーキーでナッツやチョコレートのような風味があると言われたり、人によってはコーヒーらしい味がしないと感じることもある、とてもユニークな品種です。
過去に絶滅の危機に瀕したこともあり、生産量は全体の3~1%以下とされています。
日本ではほぼ流通していませんが、海外で目にしたら試してみるのも良いかもしれませんね。