「自分でコーヒーを淹れてみたい」「プロとして働きたい」
コーヒーが好きという気持ちは一緒ですが、活かしたい方向はさまざまでしょう。
コーヒー関連の資格は色々ありますが、全て必須という訳ではありません。
しかし資格を持っていることで就職に有利になったり、より深くコーヒーについて知れることは間違いありません。
また自分で楽しみたい方とカフェ開業を目指す方では目指す資格が変わってきます。
自宅で気軽にとれる「コーヒーコーディネーター」や「UCCドリップマスター」、より専門的な内容の「コーヒーマイスター」や「JBA認定バリスタライセンス」など。
今回は初心者におすすめな資格から世界で活躍できるプロフェッショナル向けの資格まで、幅広く紹介していきます。
コーヒー好きの方におすすめの資格
「もっと自分好みの美味しいコーヒーを淹れたい」という方は多いでしょう。
資格がなくてもコーヒーは淹れられますが、より詳しい知識があればコーヒーはグッと美味しくなります。
そこでオススメなのが通信講座。
コーヒーの知識を深めることができ、気軽に好きな時間に取り組めます。
コーヒーコーディネーター
通信教育で40年の歴史がある日本創芸学院の通信講座です。
コーヒーの基本的な淹れ方から、カフェオレやウィンナーコーヒーなどのアレンジコーヒー、エスプレッソの淹れ方、ミルクで描く美しいラテアートまで学べます。
コーヒー豆やドリッパー、電動ミルなどが揃った「実習セット」も付いてくるので
道具を揃えることなく進められます。
またカフェ開業に向けてのノウハウを身に付けることができます。
【学べる内容】
・コーヒー豆の知識
・焙煎・抽出法
・アレンジコーヒー
・エスプレッソ
・ラテアート
・開業ノウハウ
【標準学習期間】※修了するまでの目安期間
6ヶ月
【受講料】
一括 64,000円
分割 4,420円×15回
UCCドリップマスター
日本で唯一のコーヒー専門教育機関「UCCコーヒーアカデミー」が監修した、ユーキャンの資格講座です。
写真やイラストをフルカラーで掲載し、雑誌感覚で読めるので初心者にもおすすめです。
しかし内容は充実していて、抽出方法やコーヒー豆の産地や品種、相性の良いスイーツの選び方、自分好みのブレンドの配合など幅広い知識を得ることが出来ます。
3回の添削課題を提出することでUCCコーヒーアカデミー公認の「UCCドリップマスター」に認定されます。
メールで質問することが出来たり、オンラインで実技の動画を見ることもできます。
【学べる内容】
・抽出方法
・コーヒー豆の産地・品種
・相性の良いスイーツの選び方
・ブレンドの配合方法
【標準学習期間】
4ヶ月
【受講料】
一括 69,000円
分割 5,800円×12回
バリスタを目指す方におすすめの資格
バリスタとは幅広いコーヒーの知識を持ち、カフェやレストランなどでコーヒーを提供するコーヒーのスペシャリストです。
バリスタ自体には資格はありません。
しかし下記のような資格を取ることでよりスキルアップがはかれます。
またお店によっては資格がある人に手当がつくこともあります。
コーヒーマイスター
「日本スペシャリティコーヒー協会公認」の日本で初めての認定資格です。
コーヒーマイスターとしての使命や歴史、経済についてなどが学べます。
3ヶ月間専用テキストで学習をし、実技講習会に参加することで試験を受けることが出来ます。
この実技講習を受けないと試験を受けることが出来ないので必ず受講しましょう。
試験自体合格率は8割程度と発表されているため、しっかり学習していれば比較的取得しやすいです。
受講を受けるには協会の会員になることが必須条件であり、年会費も個人では1万円〜3万円ほどかかります。
また、資格の有効期限は3年のため、その都度更新手続きが必要になってきます。
【学べる内容】
・コーヒーの歴史
・生豆の見分け方
・栽培と生産過程、取引の仕組み
・コーヒーの産地
・抽出技術と食器の知識
・焙煎による成分変化
【受講料】
39,000円(テキスト、実技講習料、試験料込み)
【更新費】
10,000円
コーヒーインストラクター2級
全日本コーヒー商工組合連合会による検定です。
2級以上の資格が必須の業種もあるため、仕事面で便利な場合が多いようです。
また、1級、鑑定士とさらに上の資格があり、鑑定士になればコーヒーの取り扱いに対してのプロフェッショナルと認められます。
鑑定士になるには2級→1級→鑑定士の順に取得する必要があるため、2級の取得は必須になります。
この検定も講座を受講しないと受験資格が得られません。
専用の検定教本が必要なため事前に購入しましょう。
【学べる内容】
・基本的なコーヒーの知識
・鑑定技術
【費用】
講習会 22,000円
試験料 5,000円
認定登録料 5,000円
教本 4,000円
合計 36,000円
JBA認定バリスタライセンス
JBAバリスタ協会による資格です
レベル1、レベル2、レベル3、インストラクターの順に難易度が上がっていきます。
2日間の、座学と実技の講座に受講する必要があります。
必須条件として
・受講日時点でバリスタ(アルバイト可)として従事しているか
・コーヒー関連業界で従事していてエスプレッソ抽出経験があるか
・JBA認定公が別途開講するJBA認定のカリキュラムの必要過程修了後1年未満の方
というように他の資格に比べ厳しい条件となっています。
費用も高額で、プロとしてよりレベルアップしたい方向けです。
【学べる内容】
・コーヒーの基礎知識
・エスプレッソマシンの構造・抽出の仕組み
・エスプレッソの抽出技術
・カプチーノの知識
・カプチーノの製造技術
【費用】
受講費用 37,000円
試験料 15,000円
認定登録料 15,000円
合計67,000円
ロースターを目指す方におすすめの資格
ロースターとは海外の生産地で豆を仕入れ、自ら焙煎して販売する人のことです。
コーヒー豆の性質を見極め焙煎度を変えていく様はまさに職人と言えるでしょう。
より専門的な知識が必要になるため資格を持っておくことが重要になります。
アドバンスド・コーヒーマイスター
上記で紹介したコーヒーマイスターのさらに上の資格です。
より高度で幅広い知識や技術が求められます。
合格した方はカフェや喫茶店だけでなく、教育者としても活躍しています。
講座では焙煎の実習も選べるため自身のスキルアップにもつながります。
座学は3種目あり1年に各1回行われているので全て受講する必要があります
実習は4種目ありそのうち1つを選び受講します。
座学・実習ともに受講後の試験に合格できれば晴れて資格取得となります。
【学べる内容】
座学
・コーヒーの歴史
・生豆について
・コーヒーの産業・経済
・コーヒーの産地
実習(どれか1つを選ぶ)
・焙煎方法
・エスプレッソの抽出方法
・ドリップでの抽出方法
・カッピン(コーヒーの風味を評価判断する方法)
【費用】
1講座または1実習につき
16,000円〜32,400円
※内容により異なる
Qグレイダー
米国スペシャルティコーヒー協会が定めた基準・手順でコーヒーの評価ができる技能者を言います。
世界で唯一の国際的コーヒー鑑定資格でもあります。
取得には6日間連続の研修・試験を受けなくてはいけません。
コーヒー評価のプロとして必要な味覚・嗅覚が備わっているか、コーヒーについての知識・技術を取得しているかを審査されます。
国際基準にのっとった客観的な評価ができるため、Qグレイダーが評価したコーヒーは大変説得力があります。
また資格は3年ごとに更新試験を受ける必要があります。
認定後も資格維持が難しいですが世界でも活躍できる資格です。
【学べる内容】
・コーヒーの基礎知識
・味覚に関する知識
・嗅覚に関する知識
・コーヒー豆に対する評価
・カッピング
【費用】
330,000円(登録料、講師料、教材費など含む)
カフェ開業を目指す方に
カフェ開業にもコーヒーの資格は必要ありません。
しかしプロとしてコーヒーを提供するのであれば、より美味しく、より知識に詳しいほうがいいでしょう。
また開業にあたって経営の知識が必要になってきます。
独学では何が正解かわかりづらいため専門学校に通うのがいいでしょう。
レコールバンタン・キャリアカレッジではコーヒーの知識・技術だけでなく、フードの実習も充実しています。
開業に向けての経営プログラムや販売促進計画も学べるだけでなく、仕入先企業の紹介や人材採用開業後の相談まで手厚いサポートが受けられます。
また週に1回〜3回の頻度で、3ヶ月〜6ヶ月で修了するため仕事をしながらでも通えるのが魅力です。
【学べる内容】※コースによる
・コーヒーの基礎知識
・さまざまな抽出方法
・カッピング
・焙煎方法
【費用】
入学金 50,000円
学費 220,000円〜750,000円(受講コースにより変動)
最後に
コーヒーの世界は広く深いです。
資格を取ることでもっとコーヒーが好きになれるでしょう。
今まで見てきたコーヒーの、違う側面も見てみませんか?