ハリオのコーヒーメーカー「珈琲王2」と「サマンサ」。どちらも高級機種ですが、どちらがよりオススメか考えてみました。
両方の製品性能をざっくり説明
両方とも、コーヒーの粉の状態から使用するコーヒーメーカーです。
要は自動ハンドドリップマシンといったところでしょうか?
いろいろ細かく設定できる製品が「サマンサ」で、一般向けな製品が「珈琲王2」という具合だと思います。
ただ、珈琲王2でも、他の会社のコーヒーメーカーと比べるとかなり多くのことが調整できます。
珈琲王2
ハリオのコーヒーメーカーの中で最も安いものが、「珈琲王2」です。
安いといっても、他の製品と比較するとかなり高いですが、その分の価値があります。
まず、V60専用のコーヒーメーカーであること。V60はハリオのドリッパーですが、ハンドドリップで淹れるときにかなり淹れる方法によってブレが生じやすいです。
その難しさを解消してくれるのが珈琲王2になります。
さらにお湯温度や蒸らしの時間、最終的な抽出時間を設定することができ、自分好みのコーヒーをだれでも簡単に作ることができるもの、他のコーヒーメーカーにはない長所だと思います。
出典 : www.hario.co.jp
詳しくはこちらの製品紹介を見てください
https://www.hario.com/pickup_EVCM2-5TB.html
よりコンパクトに、ハンドドリップのおいしさを。ボタン3つで、本格ドリップの味わいを愉しめるコーヒーメーカー。
V60オートプアオーバーSmartQ サマンサ
ハリオのコーヒーメーカーで最も高級な機種として発売されているのが「サマンサ」です。
珈琲王2と同じようにV60専用のコーヒーメーカーで、温度や時間を調整できます。
さらに温度や時間をより細かく設定できるだけでなく、そのレシピをBluetoothを通じてシェアすることができます。
シェアだけでなく、レシピをダウンロードすることができ、バリスタチャンピオンの作成したレシピや友達が作成した自慢のレシピを再現することができます。
いよいよコーヒーメーカーにもIoTが到来したといえるマシンだと思います。
出典 : www.hario.co.jp
https://www.hario.com/seihin/productdetail.php?product=EQS-110-MGR-BT
スマートフォンアプリで直感的にレシピを作成したり、バリスタのレシピをダウンロードし、様々な味わいを愉しめるBluetooth対応のコーヒーメーカー。スマートフォンアプリで直感的に抽出を操作してレシピデータとして保存したり、有名バリスタのレシピをダウンロードしてご家庭で繰り返し再現できるBlu …
価格は?
定価で比較すると、珈琲王2は20,000円くらい、でV60オートプアオーバーSmartQ サマンサは120,000万円です。
6倍価格が違います!
珈琲王2も十分高いコーヒーメーカーですが、サマンサはそれすら超越する存在です。
機能的な差は、お湯の容量やBluetooth機能の違いですので、そのまま価格に反映された形になります。
また、珈琲王2は中国製、サマンサは日本製です。製造する数量かなり違うと予想されるため、もこんなに価格差が出てしまうのかと思ってしまいますね。
選択するときのキーポイント
Bluetooth機能が必要かどうかが重要
価格差は度外視して考えてみます。
そもそもBluetooth機能は必要な機能なのでしょうか?
ある人にとっては、同じ豆を買い、同じ味を出すために、レシピを共有することはあると思います。
が、そのような使い方はかなりのマニアックというか、仲間内でやるようなことなのかなと感じます。
本当に仲間内であれば、コーヒーメーカーを使うよりハンドドリップで同じ味が出るように調整する方が楽しい気がします。
出典 : www.hario.co.jp
私個人としてはBluetoothは必要ない機能。。。
私個人としてはBluetooth機能は必要ないと思います。
理由は簡単、仮に同じレシピを用いたとしても同じコーヒーを作ることは不可能だからです。
それは、①コーヒーの挽き目を合わせることができないから、②水が違うからです。
挽き目はコーヒー抽出において非常に重要でどのミル、グラインダーで挽くかでも味は変わってきます。
そのため、仮にバリスタチャンピオンのレシピを使用したとしても、同じミル、グラインダー、(もちろん同じ豆)を使用しないとおいしいコーヒーにはなりません。
さらに水も同じにしないと意味はないです。コーヒー抽出には硬度成分があまり含まれていない軟水が適しているとされます。また日本の水道の大部分は、硬度成分が30~50mg/Lであり、軟水に分類されます。
しかし同じ軟水でも水に含まれている若干の成分が異なれば抽出は異なります。
コーヒーの98%は水です。なのでその水を一緒にしない限り、同じ味を再現させることは難しいです。
コーヒーはどっちのほうがおいしくいれることができるか?
Bluetooth機能を除いて、どちらのほうがおいしいコーヒーを淹れることができるでしょうか?
その時にこの製品の場合、確認すべきなのは、①調整できる項目とその幅、②抽出のお湯の出口の数です。
調整できる項目は引き分け、調整幅はサマンサの勝ち
両方ともにお湯の温度、蒸らし時間、最終的な抽出時間を設定することが可能です。
さらにサマンサの場合、珈琲王2よりも細かく設定することができます。
その理由はお湯の沸かし方にあると思います。
サマンサの場合、ボイラー内にて温度を上昇させてから注ぐ方式になっています。
珈琲王2はお湯を沸かしながら、都度お湯をかけていく方式になっています。その結果、かけ始めの温度が若干温度が低かったりする可能性があります。
そのため、お湯の精度に関してはサマンサの方が高いと思います。
お湯の出口の数は、珈琲王2の勝ち
お湯の出口の数は、珈琲王2の方が多い
一方、お湯の出口の数は珈琲王2の方が多いです。
多い方がより均一に抽出することが可能になります。
さらにハリオのV60の場合、綺麗に抽出できないと、抽出が上手くいかないこともありますので、この違いは結構大きいです。
最後に、軍配は?
現状では、珈琲王2のほうが断然買いだと思います。
最終的な理由は珈琲王2のほうがおいしいコーヒーを淹れることができるからです。
掛け方もおいしいコーヒーを淹れるためには重要なファクターですが、その点珈琲王2の方が数も多くいいと思います。