ドリップをしていていつも思うことは、本当に味の再現性を取ることが難しいなと思うことではないでしょうか?
昨日はうまくいったのに、今日は味が違うなんてよくありますよね?
じゃあそんなとき、どのように調節すればよいのかご存知ですが?
そんなに多くのパラメーターはありませんが、基礎がわかっていないとどうにも調整が難しいと思います。
今回は基礎をおさらいしながら、どうやって調整すればよいか説明していきたいと思います。
まずはおさらい。
コーヒーの味を決定するパラメーターは実は4つしかありません。
これをコントロールすれば味を調整することができます。
その4つについて説明については、別記事を読んでみてください
http://120to180sec.com//article/2
コーヒーを淹れる時に押さえるべきポイントは、4つだけです。それがどのように関連しているか説明しています。
ケース① 苦すぎる場合
苦すぎる原因は、コーヒーの量が多い、お湯の量が少ない、お湯の温度が高すぎる、抽出時間が長すぎるか、これらの内いずれかの要因です。
以下の部分を調節してみましょう。
1、挽き目を粗くする
挽き目を粗くすることで、抽出時間が短くなります。ドリップの場合は3㎜程度の挽き目(中挽き)くらいから調整するのは良いと思います
2、コーヒーの量を減らす、お湯の量を増やす
コーヒーとお湯のバランスは、1:17が基本です。1杯の場合は8g:136mLくらいを狙います。1g違うだけで味がかなり変わりますので、できれば0.1g単位で管理してください
3、お湯の温度を下げる
95℃以上になると、苦味しか感じないコーヒーになってしまいます。温度は92℃±1℃くらいを狙っていれてください。
4、蒸らし時間を短くする
初めに蒸らしの時間をいれていると思います。その時間を短くしてください。10秒単位くらいで少なくして試してください。
5、お湯を注ぐスピードを速める
ハリオやカリタのドリッパーを使用している場合、複数回に分けて抽出しているともいますが、そのスピードをあげ、抽出時間を短くしてください。
狙いとしては、2杯分であれば、2分30秒から3分あたりです。この時間は蒸らしの時間も含んでいますので、総合の時間で調節してください。
6、コーヒーの焙煎度合を軽いものにする
これまで調整してもまだ苦いという場合は、焙煎度が深すぎるという理由が考えられます。次豆を買う際にもう少しローストの軽いものをと伝えて調整してみましょう。
ケース② 酸味が強すぎる場合
酸味が強すぎる原因は、コーヒーの量が多い、お湯の量が少ない、お湯の温度が低すぎる、抽出時間が短すぎる、いずれかがになります。
ただ酸味を調整する場合は、酸味の原因が何かによって対策が異なりますので、酸味の調整方法の別記事をご確認ください。
ここでは抽出不足になっている場合を想定しています。
http://120to180sec.com//article/30
コーヒーが酸っぱく感じる理由は、大きく2つあります。その2つのうちどちらかなのかで、調整の仕方が変わってきます。まずは自分のコーヒーがどちらの酸味なのか、確認してみてください。
1、お湯の温度を下げる
85℃ほどになると、抽出不足の酸味が味の大部分を占めることになります。温度は92℃±1℃くらいを狙っていれてください。
ただ、酸味が特徴のコーヒーを淹れる場合は、敢えて温度を下げていれることもありますので、別途調整が必要です。
2、蒸らし時間を長くする
蒸らし時間を長くしてください。初めの一滴をいれてから、30秒くらい待って本抽出のお湯をいれてください。
3、お湯を注ぐスピードをゆっくりにする
狙いとしては、2杯分であれば、2分30秒から3分あたりを狙って、お湯をいれてください
ケース③ 味が薄い場合
味が薄い場合は、コーヒーとお湯のバランスが悪く、お湯が多すぎることが原因です。
コーヒーとお湯のバランスは、1:17が基本です。1杯の場合は8g:136mLくらいを狙います。1g違うだけで味がかなり変わりますので、できれば0.1g単位で管理してください
また焙煎してから日が1か月以上経過しているコーヒーや挽きたてではないコーヒーの場合も味が薄くなってしまうことがあります。
お勧めとしては焙煎してから1週間程度のコーヒーを使用するようにしてください。