コーヒーの豆知識。コーヒー豆の原産地や土地ごとの味の違い

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コーヒー豆は、原産地や土地によって味が違ってきます。その原因は、土地の性質や気候などの違いによります。おもな生産地の味わいの違いについて、見てまいりましょう。

コーヒーの原産地についての諸説

世界中で愛飲されていて、肝機能改善、糖尿病予防、美肌効果など、健康効果も確認されてきている、コーヒー。どのように発見されたのでしょうか。

2つの説があるとされています。

1つは中東のイエメンの モカ で、イスラム教神秘主義修道士が街を追放され、赤い実を発見して広められたとする説で、モカがコーヒー貿易で有名になってから作られたとする説が有力です。

 

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コーヒーの赤い実は、さくらんぼのようなので、コーヒーチェリーと呼ばれます。

カルディは発祥地にゆかりがある

さて、もう1つは、9世紀の エチオピア で、ヤギ飼いの少年が、ヤギが興奮して飛び跳ねる現象について修道僧に聞いたところ、山腹の赤い実をならす木であると分かり、修道院で眠気覚しに用いられるようになったという説で、後にヨーロッパで装飾が進み、発見した少年の名前はカルディと名付けられて伝えられるようになったそうです。

コーヒーほか、輸入品の有名メーカー「カルディ」ですが、実はこの名前は、コーヒーの発祥にちなんだ由緒ある名前なのです。

現在のコーヒー豆の生産地

私はブラジルに住んでいたことがありますが、以前賃貸で住んでいた家の庭にコーヒーの木がありました。初めてコーヒーノキを見て、赤い実がなるので感動したのを覚えています。

しかし、よく見ると、茎にびっしりと 害虫 がすごくて、葉が食われてしまっていることに気づきました。商品として栽培して収穫するためには、相当な苦労があるのだろうと想像しました。

コーヒーは 栽培が難しい 植物であると言われています。

世界中でコーヒーが生産されていますが、おもな生産地には地域的な特徴があります。

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栽培が難しいコーヒーですが、コーヒーが育ちやすい土壌の土地があります。

北緯25度から南緯25度の赤道直下の地域ですが、コーヒーベルトと呼ばれる地域があります。

このコーヒーベルトと呼ばれる地域の中でも、高地で寒暖差がある場所でないと、コーヒー豆が育たないのです。

国ごとの生産量

どのような国々で、コーヒーが多く生産されているか、見ていきましょう。

国際連合食糧農業機関 (FOA) の統計による、世界各国のコーヒー生産量は次の通りです。(2017年、単位トン)

第1位 ブラジル 2,680,515

ブラジルは南米にある、世界最大のコーヒー豆生産国で、世界中の生産量の30%以上を占めています。ブラジルは、コーヒーの生産国であると同時に、世界でも有数な消費国でもあります。また、生産の形態は多くが大規模農園で、アラビカ種を生産し、豆の精選方法は枝で乾燥するまで待つ、あるいは収穫して日に干すナチュラルを用いています。

 

第2位 ベトナム 1,542,398

ベトナムは近年、コーヒーの生産が急速に伸びています。ロブスタ種のカネフォラ種の生産では世界一の生産量です。

第3位 コロンビア 754,376

コロンビアはブラジルと同じ南米の国ですが、ブラジルと異なりほとんどが小規模農園で栽培されており、水を使用するウォッシュドを用いて精選しています。

第4位 インドネシア 668,677
第5位 ホンジュラス 475,042
第6位 エチオピア 471,247
第7位 ペルー 346,466

と続きます。

ほとんどの国が、コーヒーベルトの地域に入っています。

生産地の気候的特性

コーヒーの収穫量が多い国の共通点は、一年を通して温度が一定以上ある暖かい国であること、降水量も適度にあり、肥沃な土地であることです。

コーヒーの栽培には、赤い土 が適していると言われていますが、さすがコーヒー生産量世界一のブラジルの土は、赤いんです。

それでもコーヒーの入植当時は、霜が降りて全滅した…等の話を聞いたことがあります。

産地ごとで味が変わる原因

標高と気温

また、味や香り、コクなどの様々なコーヒー豆の性質が、産地の気候に影響されています。

たとえば、コーヒー豆の高級銘柄を見てみると、ジャマイカのブルーマウンテン、タンザニアのキリマンジャロ、コロンビアのエメラルドマウンテンと言われるように、標高が1500m〜2000mの高地で、寒暖の差が激しいことが分かります。

コーヒーは寒さに弱いのですが、直射日光にも弱く、バナナなどの背の高い木の木陰を好みます。標高によって気温が17度から23度の場所で育つコーヒーは、生育に時間がかかるため、身のしまった複雑な味の濃い豆ができます。

また、高地で作られたコーヒーは酸味が強く出て、複雑な味になります。
 

降水量と湿度

降水量も1500mm程度と多く、山の斜面のような水はけが良い場所を好みます。

火山灰地は水はけが良く、有機質を多く含み、コーヒーの栽培に最適です。

乾期と雨期がはっきりしている気候が適しています。ちなみに私が住んでいるサンパウロ州の奥地は、12〜2月が雨期で、スコールのようなバケツをひっくり返したような雨が降る時期と、全く雨が降らない6〜8月の差が激しいです。

植物が育つために水が必要で、しかも、あまり湿気があり過ぎると、害虫がつくので、その差があったほうがコーヒーには良いようです。特にアラビカ種は湿気に弱いそうで、アジア圏の高温多湿な地域では、湿気に強いロブスタ種が一般的です。

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アラビカ種とロブスタ種については、こちらもご参照ください。

おもな生産地ごとの味わいの特徴

世界中でも生産量の多い、第1、3位、6位につけている、ブラジル、コロンビア、エチオピアについて見ていきます。

ブラジル

ブラジルでは国土がほぼ草原なので、コーヒーにも複雑な味は出ないのではと思います。ブラジルコーヒーの高級銘柄である サントス に、サンパウロからバスの旅をした時、霧で先が見えない程の山脈地帯を走ったことがありました。ポルトガル語で山脈のことをセラードと言いますが、高級銘柄が出る場所でもあります。

ブラジルコーヒーの特徴は、酸味がほとんどなく、スッキリした苦味の、香りの良いコーヒーと言えます。どのタイプのコーヒーとも合うので、ブレンドコーヒーにはよくミックスされています。酸味が苦手な方は、とりあえずブラジルコーヒーを選べば間違いなしです。また、ブラジルコーヒーはその適度な苦味がミルク製品と相性がいいので、カフェオレがおすすめです。

ブラジルでは、朝食のことを、「カフェ・ダ・マニャン」(朝のコーヒー) と言って、朝からコーヒーが欠かせませんが、たっぷり、なみなみの牛乳を入れて飲みます。カフェオレの言い方が各地で違い、サンパウロではメジア、ここ奥地ではピンガードと言います。

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コロンビア

赤道直下の恵まれた気候に、アンデス山脈の最高の条件が揃ったコロンビアコーヒー。世界最高の品質を誇るコーヒー豆です。

初心者でも手軽にお試しできるのは、ファンバルデスの5パック入り。

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ウィラ地区産のコーヒー豆は、バランスの良い甘くフルーティな香り、強い酸味、キャラメルのような風味が特徴です。コクがある、その深くまろやかな味わいはコロンビアマイルドと言われています。

完全個装なので、飽きてしまって風味が落ちる心配もありません。

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コーヒー発祥の言い伝えもあるエチオピア。昔ながらの野生のコーヒーの味が伝えられています。

モカ コーヒーとは、昔コーヒー豆が対岸のイエメンのモカ港から出航した名残で、イエメン産あるいはエチオピア産のコーヒーのことをモカと言います。

初心者でエチオピアコーヒーをお試ししたい方は、10gずつ10パック個装の『リム』がおすすめです。

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ワインに比べられるその味は、スパイシーとも表現されるアラビカ種のコーヒーです。比較してみてください。

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まとめ

上記の3国以外にも、パナマのゲイシャなど、味わってみたい、スペシャルティコーヒーがあります。

産地ごとに、味や香りに微妙な違いがあることが分かったら、お好みの味と香りのコーヒー豆を選んで、素敵なコーヒータイムを楽しみましょう。

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