混同されがちのカフェラテとカプチーノ、実は中に入っているものは同じです。じゃあ、何に違いがあるのか解説していきたいと思います。
どちらとも、エスプレッソとフォームミルクを使用
どちらとも、エスプレッソとミルク、スチームで温められたフォームミルクを使用します。
なのでそれぞれのバランスで呼び方が変わっています。
厳密にいうと、味の違いを表現することは難しいですが、それぞれの発祥が異なります。
カプチーノ (カフェ)ラテ
ミルクの量 フォームミルクが多い傾向 エスプレッソ感が強い傾向
(ミルクの甘みを楽しむ) (コーヒー感をたのしむ)
発祥 イタリア アメリカ
伝統的に、カプチーノはラテに比べて空気が含まれているミルク・フォームミルクのが多い傾向にあります。これはよりミルクの甘みを感じることができるためにそうなっています。
また、カプチーノにはチョコレートパウダー等をかけることもあります。
逆に、ラテはコーヒー感をより感じるために、フォームミルクの量が少ない傾向にあります。
要は発祥の違いによる味の違い
厳密にカプチーノとカフェラテの違いはありません。
発祥の地の違いによって言い方が異なっているくらいの違いになるでしょうか。
カプチーノの名前の由来は、ミルクの泡の形が、イタリアのカプチン修道がかぶる頭巾“カプッチョ(cappuccio)”に似ているという説があります。またラテはイタリア語でミルクという意味です。カフェラテで、コーヒーとミルクという意味になります。
これだけ聞くとカプチーノのほうが古い感じがしますが、実は10年も違いがないと言われています。
今では、(こと日本においては)カプチーノと言ってもラテアートが出たりしますので、ほぼ同じ意味で使われていると言ってもいいのではないでしょうか。
(筆者の)個人的な味の違いの出し方
個人的には、それぞれのコーヒーを出すときに心がけていることは、カプチーノはミルクの甘みを楽しむものであり、ラテはコーヒー感を楽しむものとしています。
カプチーノはバリスタにとって腕の見せ所です。
その理由はフォームミルクのでき次第で、コーヒーとの混ざり方も変わりますし、口触りも変わります。要は美味しいカプチーノができるかどうかはバリスタの腕次第というところなのです。
今度お店に行ったときはラテアートの部分だけでなく、どんな感じでフォームミルクを作っているかも見てみましょう。