タイガーのGXシリーズのコーヒーメーカー、ACQ-X020の紹介します。
普通のコーヒーメーカーとは一線を介すコーヒーメーカー
3杯分のグラスポットタイプ
コーヒーメーカーとしては小さ目な、3杯用、グラスポットタイプのコーヒーメーカーです。
保温プレートもなければ、かなり実用には向かない量です。
ただ、このコーヒーメーカーは普通のコーヒーメーカーとはちがう機能があります。
蒸気圧抽出
この製品の売りは、「蒸気圧抽出でいろんな設定ができること」と「チタンフィルター」ですね。
まず蒸気圧抽出とは、タイガーがこのコーヒーメーカーのために作り出した言葉です。
意味合いとしては「エアロプレス」や「フレンチプレス」に違いコーヒーを淹れることができるという感じです。
通常のコーヒーメーカーは台形、もしくは円錐形の抽出部に上からお湯を掛けるというのは一般的ですが、このコーヒーメーカーは筒状の抽出部になっていて、つけている時間で味を調節するコーヒーメーカーになっています。
ほぼほぼ、フレンチプレスに近い味わいになると思います。
チタンフィルタ
そしてチタンフィルターです。
チタン自体では味に影響はないと思いますが、金属フィルターを使用していることで、
コーヒーオイルを直接カップに移すことができます。
そのためコクや香りが強いコーヒーになります。
チタンはさびずらいや劣化しずらいという特性を持っています。
注意すべきポイント
温度や抽出時間(蒸らし時間)を細かく調整でき、玄人好み感が出ていますが、
使用するときに注意すべきことを整理しておきます
容量が少なすぎる
一点目は、容量が少なすぎる点です。
筒状の抽出部のために、大きな容量にすることができなかったことはよくわかりますが、
3杯用では実用的には、1,500円のフレンチプレスを買ってきたほうが良いように感じます。
洗う手間等は、通常のフレンチプレスをほぼ同じで、結構めんどいと想像されます。
特殊な抽出方法だからこと
コクが強すぎる?
コーヒーオイルを直接カップに落とす、コーヒーはコクを強く感じます。
その結果、苦味を強く感じたり、酸味を感じにくくすることがあります。
モカをあっさり、酸味の部分だけ切り取りたいと思っても、このコーヒーメーカーではそれはできないということになります。
また片づけも、ペーパーをもってポイだけではすまず、コーヒーの三角コーナーに捨てる作業が発生します。
コーヒーの粉がカップに移ってしまうリスク
そして物理的に、コーヒーの粉自体がカップに落ちて来る可能性があります。
カップにコーヒーが落ちてしますと、飲み心地が悪くなるだけでなく、カップの中ででも
抽出が進行してしまい、結果としておいしくなくコーヒーになる可能性があります。
ネットの評判は?
アマゾンの評価を切り抜くと、10件で3.8となっています。
まだ発売して一年しかたっていないことと、値段が高いことを考えるとかなり限られた人向けの製品なのかもしれません。
最後に、買いか否か
フレンチプレス、エアロプレス好きの方は、買うべきだと思います。
時間や温度が自由自在に調整できることは面白いですし、おいしいコーヒーを作るための第一歩です。
ただ、値段が高すぎということと、容量が少ないことが非常にネックです。
この値段であれば、フレンチプレスとミルを買ってもおつりが返って来ます。
一般受けはしない製品だと思います。