【EK43Sが気になる方】エスプレッソ用途でEK43Sを使用できるか?

コーヒープロ向け

バリスタチャンピオンシップの公式グラインダーのEK43。そのショートバージョンが日本でも昨年より販売を開始されました。そんなEK43Sを購入を検討している方が気になるポイントを確認していきます。

EK43のサイズチェンジしたのが、EK43S

ユニークな粒度分布はそのまま、サイズが変更

EK43SはEK43の良さをそのまま受け継いでいる製品です。

良さとは何かというと、「ユニークな粒度分布」です。それにつきます。
理由の説明は難しいですが、
EK43で挽くとコーヒーがおいしくなるということが、製品の良さです。

しかし数か所の欠点がありました。一つは背の高さです。
製品の高さが高いために、ホッパーにコーヒーが入れずらかったです。

そのポイントがEK43Sでは解消されています。

他にも若干のマイナーチェンジもあり

EK43Sは背の高さ以外にも、ニーズに合わせていろんな部分が変更されています。
特徴的なのが、スイッチとシェアプレートです。

これまでのEK43は、そもそも、”ショップグラインダー”として設計されていました。
要は、袋売りの製品の豆をひくために、250gを一回で挽く設計だったわけです。
しかし、使用方法が変わり、少量を複数回挽くようになりました。
例えば、25gを10回挽くことになります。

これにより、スイッチの切り替え回数が同じ分量でも10倍以上に変わりました。
そのため、スイッチも強度が数倍以上必要になりました。

EK43Sに搭載されているスイッチは、従来のEK43に搭載されているスイッチより10倍以上の
耐久性を持つとのことです!
また同じ理由で、モーターとフラット刃をつなぐ「シェアプレート」の強度も必要になり、これの材質も変更されています。

オペレーションから見た、EK43Sのメリット

粒ぞろい、粒度分布がよく、味が良いこと以外ではどのようなメリットがあるのか、考えていきます。

強化されたスイッチ、省スペースは絶対的なメリット

まずはサイズです。先に書いた通り、今の流行りは一杯ずつ挽いて提供するスタイルだと思います。しかしそれをするためには毎回ポッパーにコーヒー豆をいれる必要があります。
そこで問題になるのがサイズです。

EK43は一言で言うとでかいです。身長が低い方、特に女性の方の場合、届かないと言うことがよくあります。
その点、EK43Sではそのようなオペレーション上の問題がないと思います。

また、昨今の使用方法に合わせて仕様変更されたスイッチやシェアプレートの耐久性は
大きなメリットだと思います

ショップグラインダーとの併用ができる

出典 : 120to180sec.com

またEK43Sの良いところは、ショップグラインダーとしても使用可能という点だと思います。
具体的に言うと、挽き目の幅が非常に広いです。

ドリップコーヒーにも使用でき、かつエスプレッソグラインダーとして使用できるグラインダー。
ブリュワーズカップでも使用され、バリスタチャンピオンシップでも使用されるグラインダーはこれ以外ないと思います。

それによって、グラインダーが二つ必要なところに、一つのEK43Sだけで大丈夫ということが非常にメリットがあると思います。

EK43Sをエスプレッソ用途で使用する際の注意事項

オペレーションが劇的に変化

EK43Sをエスプレッソ用途で使用する際の最大の難関は、ドーシングです。
そもそも袋に詰める用のグラインダーだったわけなので、ドーシングがエスプレッソ用になっていません。
そのため、世界的にいろんな工夫がされています。
その中で2つの種類に集約されてきました。

①ステンレス製のカップに受けて、ポルタ―フィルターに落とす。
②ポルタ―フィルターに特別なファンネルをつけ、直接ドーシングする。

どちらの場合でも、エスプレッソグラインダーと比較すると、1杯あたり数秒のロスが生じます。

基本的にメーカーは推奨していない

そして加えて悲しいことに、メーカーはエスプレッソグラインダーとして使用されることを
推奨しているわけではありません。
バリスタチャンピオンシップの公式グラインダーになったのも2年前からです。

メーカーとしてははやり、そもそもエスプレッソグラインダーとして設計していなかった製品を推奨することは難しいらしく、今でもプッシュはしていません。

そのため、さきほど紹介したポルタ―フィルターにセットする特殊なフィルターもメーカー純正品ではないです。

うーん、難しいですね

気になる価格は?

EK43もEK43Sも同じ価格で、55万円が定価ということです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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EK43について、詳しく書いている記事はこちらから

「EK43/EK43S」バリスタの憧れのグラインダー。その理由は?

バリスタであれば一度は目にしたことがあるはずのEK43/EK43S。その人気の理由と使用上の注意、価格情報をご紹介します

最後に

EK43Sについて、説明しました。
省スペースや機能性が向上したことで、さらにエスプレッソグラインダーとしての用途が広がっていくと思います。

が、覚えていたいことが、メーカーは推奨してはいないということです。
そのため、故障の際は自分自身である程度責任を負わなければならないということを肝に銘じて使用する必要があると思います。

しかし、ユニークな粒度分布によるおいしいエスプレッソは何よりも代えがたいですよね。

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